バイクの日常点検と言ったら、ネンオシャチエブクトウバシメですよね。
名前は聞いたことがあるけど…詳しくは知らないって方も多いかと思います。
今回は初心者向けに、日々の点検を紹介したいと思いますよ。
難しそう…と尻込みをする方も多いですが、抑えるべきところを知っておけばとっても簡単です。
そこで異常があれば、しっかりとバイク屋さんで見てもらうことでトラブルを初期段階で潰すことが可能に!
初心者こそ愛車の為に知っておいてほしいおまじないとなっています。
また、このおまじないはかなり古くからあるものですので…現在はそれほど重要ではないことや、逆に書かれていないけど見るべきポイントなども。
その辺りも紹介していきますよ。
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目次
バイクの日常点検はネンオシャチエブクトウバシメ!
バイクの日常点検の基本はネンオシャチエブクトウバシメです。
教習所で習った方も多いのではないでしょうか?
まずはそれぞれの言葉が意味するところを紹介します。
オ・・・オイル
シャ・・・車輪(タイヤ)
チエ・・・チェーン
ブ・・・ブレーキ
ク・・・クラッチ
トウ・・・灯火類
バ・・・バッテリー
シメ・・・締め付け
となっています。
余談ではありますが…「念押しゃ知恵膨戸ば閉め」となっています。
念を押せば知恵が膨らみ、戸は閉めろ…という語呂合わせのようですね。
ネン(燃料)
まずは燃料です。
ガソリンですね。
最近のバイクは燃料計を装備したモデルも増えていますが、いまだに燃料計が無いモデルも多いですよね。
燃料計どころか、警告灯すら無いバイクもあります。
ガソリンが無ければ走らないわけですが、ツーリング先で山の方に行くと…ガソリンスタンドが無かったりなんてこともザラ。
意外とJAFなどのロードサービスの出動案件の上位だったりします。
燃料の確認ですが、燃料計があれば燃料計を。
燃料計の無いバイクは、トリップメーターを利用して計算する方法がおすすめ。
給油時は必ず満タンにし、トリップメーターを0に戻します。
次に給油した際に、トリップメーターと給油量から燃費を計算。
そうすると、自分のバイクの航続距離がわかりますね。
給油時に必ずトリップメーターを0に戻すようにしておけば、現在の走行距離からあと何キロ走れるかというのもわかるようになります。
数字を出した方がわかりやすいですね。
燃費が30km/lで、タンク容量が10lと仮定すると、満タンで300km走行が可能です。
給油時にトリップメーターを0にしておけば、今が250kmだから…あと50kmくらいは走れるなとわかるわけです。
ちなみにガソリンは多少ではありますが気化しますので、久しぶりに乗る際にはタンクのフタを開けて目視がおすすめです。
見えなくても多少左右に振ることで、なんとなく残量がわかるものです。
オ(オイル)
オイル、もっと言うとエンジンオイルです。
点検すべきところは量と色となります。
オイルの量は車種ごとに測り方が違う場合もありますので、取説で確認してからがおすすめ。
基本としてはサイドスタンドではなく、車体は直立。
オイルフィラーキャップは締めこまずに、置くだけという車種が多いですね。
オイルフィラーキャップには棒が付いており、そこに上限と下限が書かれています。
棒に付着したオイルを1度ウエスで綺麗に拭き、改めて差し込んでオイルレベルを確認。
多過ぎても少なすぎてもダメですので、上限と下限の間にあることを確認します。
日々チェックすることでオイルの減りも確認が可能です。
オイル交換までに下限を切るような減り方をする場合は、オイル上がりやオイル下がりと言われる…オイルを消費する状況にエンジンがなってしまっているということ。
早めにバイク屋さんで点検をしてもらって下さい。
そしてオイルの色ですが、黒くなるのは正常です。
最近はセルフのスタンドが多くなってきており、車の話ですが…ガソリンスタンドの店員に「オイルが汚れているので交換した方が良いです」と言われることも減りましたね。
これは実は真っ赤なウソ。
オイルは汚れを吸着することも仕事の1つですので、黒くなるのは正常です。
そして、比較的交換した直後から黒っぽくなってしまいがち。
新品のオイルは透明がかった茶色が多いですが、透明度が落ちたり黒っぽくなっているのは問題無しです。
色では無く走行距離や時間で管理しましょう。
オイル交換の目安は別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
色は白っぽく濁るケースに注意です。
冬場の短距離運転が多いとなりがちですが、オイルに水分が混入して乳化を起こしている状態…。
冷却水が混入しても同様の状態になりますね。
コーヒー牛乳みたいな色になりますので、わりと違いには気づきやすいです。
放っておくとエンジン故障に繋がりますので、白濁していたら早めにバイク屋さんで点検してもらいましょう。
ちなみにオイルの量も色も、点検窓が付いている車種は見るだけで簡単ですね。
窓が無いエンジンも多いので、面倒でも一度スティックを抜いて確認してみて下さい。
シャ(車輪)
車輪…もっとしっかり言うとタイヤのことです。
タイヤで見るべきところは空気圧と摩耗具合となります。
まずは空気圧ですが、車種ごとに指定された空気圧というものが存在しています。
大抵はリアのスイングアームにステッカーが貼ってありますが、無い場合は取説などで確認して下さい。
この数字は冷感時と言われる、冷えた状態での数字。
走った直後などは数字が高く出る傾向がありますので、走る前に点検するのがおすすめです。
空気圧の低下はパンクの原因にもなりますし、燃費の悪化にも繋がりますので定期的な確認を!
日々チェックするようにしておけば、スローパンクチャーと呼ばれる極々小さい穴が開いたパンクにも気付けますよ。
空気圧の点検に関しては別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
摩耗具合はスリップマークと呼ばれるところを見ることでチェックします。
タイヤの減り具合の他に、ヒビ割れや異物が刺さっていないか…などのチェックも行います。
この辺りは別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
ちなみに異物が刺さっていた場合は、チューブタイヤとチューブレスタイヤで対応が違うので注意!
チューブタイヤの場合は抜いてから空気の漏れを確認。
漏れている場合はホイールを傷めますので…乗らないでロードサービスなどを利用してバイク屋さんへ。
チューブレスタイヤの場合は、抜かずに空気の漏れを確認。
空気圧の低下がみられない場合や、あまり減っていない場合は自走でバイク屋さんに行っても大丈夫です。
(もちろんロードサービスが最良ではありますが…)
いつもより速度を控えて、タイヤの状態を気にしながら運転して下さいね。
パンクに関しても別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
チエ(チェーン)
チェーンの点検ですが、スクーターやシャフトドライブの車両にはありません。
主に確認すべきは遊び量と給油状況です。
チェーンの遊び量は車種ごとに設定されており、これまたスイングアームなどにステッカーが貼られているケースが多いです。
無い場合は取説にて確認となりますよ。
遊び量が適切かどうかを点検し、遊びが大きくなっているようなら調整します。
調整代が少なくなってきたらチェーンの寿命の可能性が高いので、交換となります。
またチェーンは変摩耗することも多く、調整代が残っているからと言って寿命ではないわけでもないです…。
チェーンの寿命に関しては別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
給油状態はチェーンにしっかりと油分があるかどうかを確認します。
チェーンが汚れている場合は洗浄し、注油を行って下さい。
この辺りも別記事が詳しいので、そちらもどうぞ。
ブ(ブレーキ)
ブレーキの点検ですが、パッドの残量とフルード内のエアの混入、フルードの量となります。
残量ですが、ディスクブレーキならばディスクパッドの残量。
ドラムブレーキならばブレーキシューの残量となります。
が…どちらも外から見て確認というのは難しいケースが多いです。
個人的には残量の確認は年に1度、12ヶ月点検で十分かと思います。
最重要部品でもありますので、自信の無い方は下手に触らず…12ヶ月点検などを利用して点検と交換を行って下さい。
続いてエアの混入ですが、これはディスクブレーキの話ですね。
エアが混入するとブレーキタッチがグニャっとするのですが…これは何とも難しいです。
レバーの引き代が大きくて、フルで握るとグリップにぶつかる…なんてのは論外ですが…。
最も分かりやすい点検方法としては、最初にゆっくりとレバーを握ります。
この時の握り代を覚えておき、レバーを離した後にもう一度握ります。
握り代が変わるようならエアの混入の可能性があります…。
変わった気がしないレベルであれば問題無いですね。
ブレーキのエア抜きはそれなりの知識と技術が必要になりますので、異常を感じたらバイク屋さんで点検してもらって下さい。
またブレーキの引きずりと呼ばれる現象もあり、その名の通り常に軽くブレーキが掛かった状態になっていることも。
持ち上げられれば前輪を持ち上げて、空転させて確認。
回転が重いようならブレーキの引きずりを疑います。
部分的にブレーキが当たり、回転中にシュッシュッと擦れている程度であれば問題はありません。
フルードの量はブレーキマスターシリンダーの窓で確認します。
窓の中にフルードがあればOKです。
新品は黄色っぽい透明の液体ですが、黒くなっている場合はフルードの劣化。
茶色程度ならばまだ大丈夫でしょう。
ちなみにフルードはブレーキパッドが減ると、点検窓の水位が下がります。
窓の中にあるようであればフルードの継ぎ足しは不要です。
継ぎ足してしまうと…ブレーキパッド交換時に溢れますよ!
しかし急に減ったのであれば、どこからか漏れている可能性も…。
ク(クラッチ)
クラッチの点検は、切れる・繋がるポイントの確認とフルードの確認となります。
また、クラッチレバーの遊びに関しても見ておくとバッチリですね。
クラッチが切れたり繋がったりするポイントは、好みの問題も大きいので…好きなところに合わせるのが基本。
但しクラッチレバーを握りきっているにも関わらず、クラッチが切りきれておらず半クラッチ…。
逆にクラッチレバーを話していても、繋がりきっておらず半クラッチ…なんて状態はNGです。
クラッチフルードに関してですが、最近は油圧クラッチを採用したモデルが増えています。
油圧式ではないバイクはクラッチフルードは無いですので、点検は不要です。
フルードはブレーキ同様に色が黒くなってきたら劣化。
しかし急激に黒くなった場合は、エンジンオイルの混入などの可能性も。
フルードの量に関しては、クラッチが減ると液面が上がる構造ですので…フルードが減っている場合はどこかが漏れている可能性が高いです。
クラッチ関係は早めに修理しておかないと高額になりがちですので、異常を感じたらバイク屋さんで点検してもらいましょう。
トウ(灯火類)
灯火類の確認ですが、これはライトやウインカー、テールランプなどですね。
ライトは切れていないかどうか、ハイローが切り替わるかどうかを確認。
ウインカーは左右の確認と、ハザードがある車種はハザードも確認です。
前側と後ろ側の両方を確認します。
テールランプは切れていないかどうかと、ブレーキをかけた際にブレーキランプが付くか(赤が濃くなるか)を確認します。
バイクは前ブレーキと後ろブレーキが分かれていますので、どちらも確認が必要です。
テールランプの確認は壁などを利用すると簡単で良いですよ。
バ(バッテリー)
バッテリーの点検ですが、現在はメンテナンスフリーが主流ですので…点検不要となっています。
セルモーターがしっかりと回ってエンジンがかかればOKです。
セルの回りが弱い場合は充電、もしくは交換となります。
古いモデルでメンテナンスフリーのバッテリーではない車種は、液面の確認が必要です。
いわゆる開放型と呼ばれるタイプですが…こちらは液面を確認し、減っていたらバッテリー補充液を足しておきましょう。
シメ(締め付け)
締め付けの点検ですが、これはネジが緩んでいないかどうかの確認となります。
あまりネジが緩むということは少ないですが、振動が強い車種ですと緩んでしまうことも。
全てのネジを点検するのは不可能ですが、なるべく外から触れるネジは触って点検します。
指で回せる状態でなければ問題無しです。
あまりにもネジは数が多いので、普段は最重要な位置を点検するにとどめ…数ヶ月に1回などと決めて他のネジの確認って感じが現実的でしょうか…。
普段確認すべき箇所は下記がメインに。
・ブレーキキャリパー
・エンジンマウント
アクスルはタイヤを止めているボルト。
緩んでタイヤが外れると事件ですので…。
ブレーキキャリパーはキャリパーマウントボルトと呼ばれる、ブレーキキャリパーをフロントフォークに止めているボルト。
ブレーキが効かないと事件ですので…。
エンジンマウントはエンジンとフレームを繋いでいるボルト。
振動の強いエンジンは間にゴムなどを入れ、振動対策をしていますが…行き届いていない車種もあります。
現代のバイクはネンオシャチエブクトウバシメにこれをプラス!
現代のバイクは、ネンオシャチエブクトウバシメにプラスが必要なんです。
ネンオシャチエブクトウバシメは誰が言い始めたか…いつから言われているのか、正確には不明ですがかなり古くから存在します。
先ほど紹介した中でも触れましたが、現在ではバッテリーなんかは点検不要と言って良いような状態だったりしますね。
ということで、逆に現代のバイクではそれ以外にも見ておいた方が良い部分があるんです。
何か良い覚え方は無いかなと思っていたのですが、カスタム虎の穴Ⅱ”ていねい整備編”という本で良い語呂合わせが紹介されています。
ちなみに、この本はシリーズ通して非常に勉強になるのでおすすめですよ。
余談ではありますが、初心者におすすめの本の記事でも紹介しています。
他の本も紹介していますので、よろしければそちらもどうぞ。
カスタム虎の穴Ⅱではネンオシャチエブクトウバシメにプラスしてミズサスケとなっています。
サス・・・サスペンション
ケ・・・警告灯
これは水注すけ?という語呂合わせだそうです。
それぞれ見ていきましょう。
ミズ(冷却水)
水、つまりは冷却水の点検です。
最近は水冷のバイクが主流とも言える状態ですよね。
低排気量車やレトロなモデルは空冷も多いですが、非常に水冷のバイクが増えています。
冷却水はリザーバータンクの液量の確認を行います。
上限と下限が記載されており、その範囲内にあればOKですね。
冷却水は基本的に減ることは無いものですので、ロワーを切っているようでしたら何らかの異常があると思った方が…。
早めにバイク屋さんで点検してもらいましょう。
また点検からは離れますが、冷却水は定期的な交換が必要です。
車検毎などで交換しておきましょう。
サス(サスペンション)
サスペンションの点検は、オイル漏れの確認がメインです。
フロントフォークとリアサスペンションの両方の確認を行います。
フロントフォークはオイル漏れの他、摺動部分のサビの確認やダストシールのヒビ割れをチェック。
リアサスペンションはオイル漏れの他、バンプラバーの状態なども確認しておきましょう。
オフ車などのように、ダストブーツがある車種はめくって確認するのがおすすめです。
ケ(警告灯)
最後に警告灯の確認です。
近年は電子制御が進んだモデルが増えています。
車のように、各種警告灯を備えたモデルが増えていますね。
キーをオンにして、エンジンをかけた状態でメーターに表示が出ないことを確認します。
何らかの警告が出ている際は、取説などで何の警告か確認しバイク屋さんで点検してもらいましょう。
エンジンをかけずに、キーをオンにした状態ですと異常が無くても警告灯が付くというモデルも。
エンジンをかけて消えるようなら正常です。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
バイクの点検の基本はネンオシャチエブクトウバシメ
現代はそれにミズサスケをプラス
点検だけなら初心者でも簡単
細かく紹介してきましたが、点検だけなら初心者でも出来そうな気がしないでしょうか?
愛車のためにも、点検は頻繁に行うようにしたいところです。
初心者は自分で点検して、何らかの異常や不安を感じたらプロに任せるというのがおすすめですよ。
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