毎年のことですが、シーズン終了が見えてくると気になるのが来年のシート状況ですよね。
2024年のライダーラインナップも決まってきたMotoGPです。
現時点までにわかっている各チームの最新ライダーラインナップを紹介したいと思います。
ストーブリーグと呼ばれていましたが…近年は早々と移籍が決まり、もはやサマーリーグに。
とは言っても、最後の最後に番狂わせがあったりと…全てが決まるまでわからないのも面白いところですよね。
またシートを失ったものの…来期の動向が見えないライダーがどうなるのか、その辺りも見ていきたいと思いますよ。
去る者が入れば来る者がいる…ということで、MotoGP参戦が噂されるライダーも気になりますね。
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目次
MotoGP 2024シーズンのシート一覧!
2024シーズンのシート一覧ですが、下記の通りとなっています。(暫定)
チーム | バイク | ライダー | 契約期間 |
Aprilia Racing | アプリリア | アレイシ・エスパルガロ | 2024年末 |
マーベリック・ビニャーレス | 2024年末 | ||
Ducati Lenovo Team | ドゥカティ | フランチェスコ・バニャイア | 2024年末 |
エネア・バスティアニーニ | 2024年末 | ||
Monster Energy Yamaha MotoGP | ヤマハ | ファビオ・クアルタラロ | 2024年末 |
アレックス・リンス | 不明 | ||
Red Bull KTM Factory Racing | KTM | ブラッド・ビンダー | 2026年末 |
ジャック・ミラー | 2024年末 | ||
Repsol Honda Team | ホンダ | ルカ・マリーニ | 2025年末 |
ジョアン・ミル | 2024年末 | ||
Pramac Racing | ドゥカティ | ホルヘ・マルティン | 2024年末 |
フランコ・モルビデリ | 不明 | ||
Gresini Racing MotoGP | ドゥカティ | アレックス・マルケス | 2024年末? |
マルク・マルケス | 不明 | ||
Mooney VR46 Racing Team | ドゥカティ | マルコ・ベッツェッキ | 不明 |
ディ・ジャンナントニオ | 不明 | ||
LCR Honda | ホンダ | 中上貴晶 | 2024年末 |
ヨハン・ザルコ | 2025年末 | ||
未定 | アプリリア | ミゲル・オリベイラ | 2024年末 |
ラウル・フェルナンデス | 2024年末 | ||
GASGAS Factory Racing Team | ガスガス | アウグスト・フェルナンデス | 2024年末 |
ペドロ・アコスタ | 不明 |
アプリリア・レーシング
マーベリック・ビニャーレス
アプリリアは2023年シーズンから変更なく、再びアレイシとマーベリックを走らせることになりました。
アレイシは2022年についに悲願の初優勝を達成し、長い苦労が1つ報われた形に。
2023年にはスプリントで1勝、通常のレースで2勝と好調さを維持した印象でした。
ビニャーレスは今年も優勝こそありませんでしたが、年間ランキングではアレイシに次いで7位とまずまずの結果だったと言えるでしょう。
2023シーズンの注目ポイントとして「コンセッションを失うこと」を昨年挙げましたが、以前のKTMのように大幅な失速とはならなかったでしょうか。
先ほども書いたように年間ランキングでは6位と7位となっており、上位は絶好調のドゥカティ勢を除くとKTMのブラッド・ビンダーのみ。
来季も同じラインナップということで期待できそうですね。
ドゥカティ・レノボ・チーム
エネア・バスティアニーニ
ドゥカティのファクトリーチームは、バニャイアとエネア・バスティアニーニが継続。
ホルヘ・マルティンのファクトリー昇格の話もありましたが、バスティアニーニが継続起用となりましたね。
バニャイアは2022年に続いて2023年シーズンも連覇。
バスティアニーニは今シーズンは怪我に泣いた印象でしたね。
2024年はどちらも継続参戦となるため、チームやバイクに関しては大きな問題は無いでしょう。
2024年のポストシーズンテストでは、2024年型のGP24の感触も悪くない様子。
恐らく2024年シーズンもタイトル争いの本命となるのがこのチームとなりそうです。
モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP
アレックス・リンス
ヤマハファクトリーは、クアルタラロが継続参戦し、モルビデリからリンスに変更となっています。
ファビオ・クアルタラロは今シーズンもライダーにできる仕事は次第点以上だったと思いますが…まさかの未勝利ということに。
フランコ・モルビデリも10番手辺りを走ることが多く、どちらかと言うとヤマハの低迷を感じさせるシーズンに。
とは言っても2022年シーズンに既に予兆はありましたが…。
個人的にはサテライトが無くなり、2台体制となったのが大きく響いているように思います。
2024年にはクアルタラロは継続となり、ホンダからアレックス・リンスが加入。
どちらも速さは持っているライダーだけに、繰り返しになりますが問題はマシンの改善となりそうな予感。
リンスは2023年シーズンに低迷しているホンダで1勝を挙げたものの…待遇が改善されないことに対する不満が移籍の後押しになったか?
初のヤマハとの相性が気になるところですが、ヤマハとスズキは似ている…という話もあるので、どうなるか?
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
ジャック・ミラー
KTMファクトリーは再びビンダーとミラーのコンビです。
ビンダーは2023年シーズンはスプリントで2勝を挙げており、年間ランキングとしても4位とかなり良いシーズンを送りましたね。
ミラーはドゥカティからの乗り換えに苦労したか…年間ランキング11位でしたが、スペインのヘレスでは3位表彰台に。
2024シーズンも再び現状の脱却が図れるかどうか…というのが注目になるでしょうか?
具体的には上位の下位と言いますか、中位の上位と言いますか…シーズンを通して中団グループからの脱却ということですね。
スプリントではありますがビンダーが2勝しているため、2024年は更なる高みを目指したいところでしょう。
レプソル・ホンダ
ジョアン・ミル
ホンダのワークスであるレプソルですが、ミルが継続となり、マルケスに代わりマリーニが加入となりました。
スズキ撤退に伴いレプソル入りしたミルでしたが、苦難のシーズンとなってしまいました。
ホンダがまさに冬の時代となっていることを考えると、この苦戦は予想できたと言いますか…ある程度そのつもりで加入したとは思いますが…。
マルケスは今年も怪我の影響で満足に走れたとは言い難く…そしてついにホンダからの離脱となりましたね。
代わって加入となるのはVR46で走っていたマリーニ。
正直言ってロッシの弟だから…と見ていた人が多いのではないでしょうか?
しかし2023年シーズンは期待上の活躍を見せ、ポールポジション2回、表彰台2回、ランキング8位という成績を残しました。
兄のチームからの離脱…というのは色々な憶測が出るところですが、2024年の大きな注目ポイントの1つとなりそうです。
2024年シーズンは上記に書いたように、マリーニがホンダに適応できるかどうか?
そして2020年王者のミルが再び輝けるか…となりそうです。
どちらにせよまずは暗黒期とも言えるホンダのマシン改善が最重要となるでしょう。
2023シーズン終了後のバレンシアテストでは、ミルがポジティブなコメントを出しており…2024年は復活すると良いのですが…。
プラマック・レーシング
フランコ・モルビデリ
ここからはインディペンデントチームとなり、まずはプラマックドゥカティ。
ドゥカティのサテライトであるプラマックは、マルティンが継続、ザルコに代わってモルビデリが加入です。
マルティンは今期も非常に良い走りを見せ、スプリントで7勝、通常のレースで4勝を挙げ、ランキング2位に。
昨シーズンのバスティアニーニと同じように、次のシーズンはワークス入りかと言われていましたが…再びプラマックから参戦することとなりました。
なんでも「年間王者を取ったらワークス昇格」というオプション契約になっていたという話のようですね。
そしてホンダに移るザルコに代わって加入するのが、ヤマハから移籍となるモルビデリ。
今シーズンは怪我も癒えてきたか、クアルタラロと大差無い成績を残したと言えるでしょうか。
ヤマハも低迷期と言えるので、マシンとしては絶頂期であるドゥカティで復活なるか?
2024年シーズンもドゥカティの2番手チームとしての活動になるために、再びマルティンは苦悩のシーズンとなるでしょうか?
マシンはワークスと同じく新型が支給される予定になっています。
グレシーニ・レーシング・MotoGP
マルク・マルケス
ドゥカティ第3のチームとも言えるグレシーニは、アレックス・マルケスが継続で、ジャンナントニオに代わりマルク・マルケスが加入。
以前のレプソル時代と同じく、再びマルケス兄弟が同じチームということになりました。
アレックスは今期スプリントで2勝を挙げ、通常のレースでは優勝こそ無いものの2位と3位が1回ずつ。
年間ランキング9位でシーズンを終えています。
ジャンナントニオは年間12位でしたが、カタールGPで見事に初優勝を達成しチームこそ変わりますがドゥカティには残留ということに。
2024シーズンに注目したいのは、なんと言ってもマルク・マルケスが復活するのか?でしょう。
恐らく全体を通しても最大の注目点と言え、「マルケスは今でも速いのか?」「ホンダが遅かったのか?」というのが明らかになる…かもしれません。
懸念点は例年通りであれば2台とも型落ちマシンとなり、現時点では2024年も両ライダーともに型落ちのGP23が予定されていることでしょう。
ムーニー・VR46・レーシング・チーム
ファビオ・ディ・ジャンナントニオ
ドゥカティ第3のチームなのか、第4のチームなのかVR46です。
こちらはベツェッキが継続で、マリーニに代わりディ・ジャンナントニオが加入。
マリーニがレプソルホンダに移籍となり、マルク・マルケスの離脱はそれより早く発表されていたものの…結果的にホンダとドゥカティでライダーの入れ替えとなった形になりましたね。
マルケスとバレンティーノ・ロッシの仲などが影響して、ディ・ジャンナントニオがVR46に…マルケスがグレシーニになったのではないかと邪推…。
ベツェッキは今シーズン非常に良い走りを見せ、スプリントで2勝、通常のレースで3勝を挙げ、年間ランキングでも3位に。
ディ・ジャンナントニオも先ほど書いたように、カタールで優勝しましたね。
2024シーズンも型落ちのマシンが予定されておりますが、2023年の様子を見ると型落ちでもかなり戦闘力は高いか?
どちらも好成績を残してワークスを目指したいところでしょうし、来シーズンも台風の目になりそうな予感です。
LCR・ホンダ・カストロール/イデミツ
中上貴晶
ホンダのサテライトであるLCRですが、アレックス・リンスに代わってザルコが移籍。
中上貴晶選手は継続という形になりました。
ザルコは中上選手の代役で参戦した時以来のLCRですね。
そんなザルコは2023年シーズン、オーストラリアGPで悲願の初優勝を達成。
年間ランキングでも5位となりましたが、年齢などの要素もあるでしょうか?ドゥカティから放出という形に…。
中上選手は今シーズンもマシンに苦しんだ印象で、年間18位に終わっています。
2024シーズンはやはりホンダのマシンが闘えるようになるのか?でしょう。
長期体制となったマルク・マルケスがホンダから離脱したことで、大きな変化がある年になるかもしれません。
名称未定
ラウル・フェルナンデス
RNFレーシングは再びオリベイラとフェルナンデスを継続起用。
2023年よりマシンをアプリリアにスイッチしていますが、2024年も再びアプリリアの予定となっています。
2024年の注目はなんと言っても…11月末にドルナから声明が出た「RNFを2024年の参戦チームとして認めない」というもの。
それに伴い「アプリリアのマシンを使用して参戦するインディペンデントチームの申請を審査する」とのことですが、果たしてチームはどういった形になるのか?
現時点での噂では、2025年に参入を目指していたアメリカのトラックハウス・レーシングが枠を引き継いで参戦するようですね。
現状のRNFのチーム組織がそのままトラックハウス・レーシング傘下に収まる形になるようです。
GASGASファクトリー・レーシング・チーム
ペドロ・アコスタ
名称はガスガスですが、実態としてはKTMのセカンドチームであるガスガス・ファクトリーレーシング・テック3。
2024年にはフェルナンデスが継続となり、アコスタがMoto2から昇格となりました。
アコスタは2021年にMoto3のチャンピオン、2023年にMoto2でチャンピオンを獲得。
2024年のMotoGP昇格を目指していましたが…KTMのシートには空きが無いという状態が話題になっていました。
結果的に(双方合意で)ポル・エスパルガロの契約が1年短縮されてシートを空けることに…。
KTMの秘蔵っ子だけに他のメーカーに渡せないという事情はわかりますが、最近は本当に「契約とは?」という状況になっている印象です。
これに伴いポルは来季はKTMのテストライダーとして活動するようです。
2024年の注目は当然アコスタがMotoGPに適応するか?となりますが、チームとしてはKTMのサテライトということを忘れてはいけないでしょう。
とは言え、相応の結果を出して2025年からワークス入りとなりそうな予感です。
2024シーズンのシートを失ったライダーの来季は?
2023シーズンのレギュラーライダーでシートを失ったのは下記1人。
多くのライダーが契約が切れる年ということもあってか、比較的大きな変更があったのですが…実態としてはシャッフルということになりましたね。
シートを失ったのはポル1人であり、新たなライダーは昇格組のペドロ・アコスタとなります。
ガスガスのところで既に書きましたが、ポルは来シーズンはKTMのテストライダーとして活動するようですね。
KTMのテストライダーと言えば…のダニ・ペドロサですが、彼も来シーズンも継続してテストライダーをやるようです。
ペドロサはワイルドカード参戦をしたくない…という話もしていましたが、結局今シーズンも2戦に参戦。
来シーズンからは両者の希望通り、ペドロサが開発に専念し、ポルがワイルドカードで実戦開発となりそうです。
MotoGP2024の日程・カレンダー!【暫定】
グランプリ | サーキット | 決勝レース日 |
カタール | ロサイル・インターナショナル・サーキット | 3月10日 |
ポルトガル | アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット | 3月24日 |
アルゼンチン | アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド | 4月7日 |
アメリカズ | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ | 4月14日 |
スペイン | ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト | 4月28日 |
フランス | ル・マン-ブガッティ・サーキット | 5月12日 |
カタルーニャ | カタロニア・サーキット | 5月26日 |
イタリア | アウトードロモ・ディ・ムジェロ | 6月2日 |
カザフスタン | ソコル・インターナショナル・レーストラック | 6月16日 |
オランダ | TT・サーキット・アッセン | 6月30日 |
ドイツ | ザクセンリンク | 7月7日 |
イギリス | シルバーストン・サーキット | 8月4日 |
オーストリア | レッドブル・リング-シュピールベルク | 8月18日 |
アラゴン | モーターランド・アラゴン | 9月1日 |
サンマリノ | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ | 9月8日 |
インド | ブッダ・インターナショナル・サーキット | 9月22日 |
インドネシア | マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキット | 9月29日 |
日本 | ツインリンクもてぎ | 10月6日 |
オーストラリア | フィリップアイランド・サーキット | 10月20日 |
タイ | チャーン・インターナショナル・サーキット | 10月27日 |
マレーシア | セパン・インターナショナル・サーキット | 11月3日 |
バレンシア | サーキット・リカルド・トルモ | 11月17日 |
2024年の年間カレンダーは上記となっています。
日程の詳細や各グランプリの情報は別記事が詳しいので、そちらもご覧になって下さい。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
MotoGP 2024のライダーラインナップを表にまとめました
契約期間の関係で大きな変化があるかと思いましたが…終わって見ればシャッフルという形になりました。
顔ぶれはさほど変わりませんが、チーム・マシンが変わってどうなるか楽しみですね。
2024シーズンもドゥカティの時代となるのか?
ホンダ、ヤマハの復活はなるのか?
アプリリアやKTMはどうか?
楽しみなシーズンになりそうです。
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コメント
後の方でマルティンとバスティアニーニの契約が逆になってます。
by 雷電爲右エ門 2020年10月30日 6:55 AM
雷電爲右エ門さん、ありがとうございます!
マルティンがプラマック、バスティアニーニがエスポンソラマが正しいですね。
ご指摘ありがとうございます、修正しました。
by よし 2020年10月30日 9:02 PM