電動キックボード（特定小型原付）は歩道を走れるの？違反した場合はどうなる？

「電動キックボードって歩道を走って良いんだっけ？」

「違反だったらどんな罰則があるの？」

 

電動キックボードを中心に新たなモビリティとして注目を集めている特定小型原付。

規制緩和によって免許が不要になることを始め、色々とルールが変わるということでかなりややこしいですよね。

今回はそんな電動キックボード（特定小型原付）は歩道を走ることができるのか、を紹介します。

電動キックボード（特定小型原付）は歩道を走れるの？

電動キックボードですが、現時点では歩道を走ることは違反となっています。

現在の道交法では電動キックボードは原動機付自転車という扱いになりますので、走って良いのは車道だけ。

つまり歩道を走ると問答無用に違反ということになります。

 

現時点では…と書いたように、法改正が予定されており2023年7月頃に特定の条件を満たした場合のみ歩道も走行可能になる予定です。

この法改正により特定小型原動機付自転車という新たな区分が誕生。

その特定小型原付ならば、一定の条件を満たせば歩道が走れるということですね。

注意点として、全ての電動キックボードが特定小型原付になるわけではない…ということがあります。

特定小型原付に該当しない電動キックボードに関しては、法改正後も歩道走行は禁止のまま変わりはありません。

法改正後の歩道走行の条件について

歩道走行可能になる条件は、制限速度と識別灯火の2つです。

歩道走行時の制限速度は時速6kmとなり、更には歩道走行モードであることを示す識別灯火が必要となります。

識別灯火は「緑色点滅」と決められており、このどちらも満たしている場合にのみ歩道が走行可能です。

 

そのため、例え速度が6km/h以下であっても…識別灯火を正しく点けていない場合には違反となりますね。

逆に緑色点滅していても、速度が6km/h以上であれば当然違反ということに…。

2023年2月現在販売されている電動キックボードは、ほぼ全ての製品で識別灯火を装備していません。

法改正に合わせて「歩道走行モード」のような形で、ボタン1つで2つの条件を満たす製品が登場するでしょう。

電動キックボード（特定小型原付）で歩道走行違反をするとどうなる？

法改正前

電動キックボードで歩道を走行すると、通行区分違反という違反になります。

そのため違反点数は2点、反則金は（原付のため）6千円となっていますよ。

法改正後

そして法改正後は条件を満たせば歩道を走れることは紹介しましたが、条件を満たさず歩道を走れば当然違反になりますね。

その場合、原付と同じ反則金制度が適用される予定となっています。

しかし無免許で運転可能なことから、反則点数制度は適用されない予定です。

つまり、違反点数はありませんが6千円の反則金ということになりますね。

まとめ

ということで今回の記事のまとめです。

 

電動キックボードは現在は歩道走行不可

法改正後は、条件を満たした場合のみ歩道走行可能に

 

規制緩和によって色々とルールが変わりますので、しっかりと新たなルールを覚えておく必要がありますね。

これ以外にも規制緩和によって変わるルールは別記事で詳しくまとめています。

→電動キックボード（特定小型原付）の免許不要はいつから？規制緩和について完全網羅！